外貨両替 fx 初心者 最後の無頼派 伊集院静を見つめる ごろごろ |伊集院 静 忍者ブログ
引き返せないことを知るのが大人だろうか。 人生にこまやかな慈愛の眼を注ぎながら心に染み入る筆で描く『哀切の人』。 直木賞作家・伊集院静のファンのために小説・エッセイなど著書を紹介しています。
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ごろごろごろごろ
伊集院 静
講談社 刊
発売日 2001-03
オススメ度:★★


?? とある海岸に建つ裏さびれた倉庫の管理人をしている「私」のもとに、昔よく麻雀卓を囲んでいた男のことで電話がかかってくる。厄介事が含まれていそうなその電話に、「彼の口から佐久間の名前が出なければ、私は彼に逢いに行かなかった」と電話の主・東に会いに行ってしまう。そこから、主人公の過去から現在への物語が佐久間のことを軸に語られはじめる。
???社会の端で日銭を稼ぎながら生活し、定住することに慣れない「私」。偶然声をかけ合うようになった男たちと定期的に卓を囲むようになり、いつしか男たち―佐久間(サクジ)、木地(キサン)、富永(トミヤス)との間にしっかりとした絆が生まれた…。
?『ごろごろ』に描かれている男たちは、必要以上に他人と関わらない。それぞれの道を生きており、それぞれのあり方を黙認しあっている。大切なのは、卓を囲んでいるということ、そしてその囲み方のバランスがいいということ。やくざな男たちではあるが、彼らに荒々しさはなく、虚勢を張ったりすることもない。それでいて、読み手のなかに眠っている男気を静かに揺さぶり起こす何かが隠されている。
???引き締まった文章で構成され、淡々と話が展開されていくサクジとの物語。心情描写は多くないが、確固たる情感が状況描写を通じて描き出される。季節感あふれる情景描写も、この情感を盛り上げるのに一役買っていることは間違いない。繊細な描写に支えられて浮かび上がってくる悲しみ。これこそが本作品の魅力なのではないだろうか。(土田みき)


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